
神奈川沖浪裏
かながわおきなみうら
作品解説
神奈川の沖から大きな波間に見える富士山。ヨーロッパの作家にも大きな影響を与えた富嶽三十六景を代表する作品です。
描かれた場所
横浜市神奈川本町沖
『神奈川沖浪裏』の神奈川とは東海道3番目の宿場で、横浜駅の1つ東京側の駅付近、「神奈川本町(東神奈川駅)」あたりです。本図はこの宿場町の沖から見た富士山だと思われます。
様々な説があり、木更津あたりから見たものとも言われています。
描かれている船は鮮魚を江戸まで高速に運ぶ押送船(おしおくりぶね)ですので、いずれにしても東京湾沖から神奈川越しに見た富士山の可能性が高そうです。
現在の眺め
東京湾船上より富士山方面を望むビューです。
関連する絵図
東京湾より富士を見る作品は
『武陽佃嶌』
『上総ノ海路』
『登戸浦』
があります。
富嶽三十六景一覧

01 神奈川沖浪裏

02 凱風快晴

03 山下白雨

04 深川万年橋下

05 尾州不二見原

06 甲州犬目峠

07 武州千住

08 青山圓座松

09 東都駿臺

10 武州玉川

11 相州七里濵

12 武陽佃嶌

13 常州牛堀

14 甲州石班澤

15 信州諏訪湖

16 遠江山中

17 甲州三嶌越

18 駿州江尻

19 東都浅艸本願寺

20 相州梅澤左(相州梅澤庄)

21 下目黒

22 上総ノ海路

23 登戸浦

24 東海道吉田

25 礫川雪ノ且

26 御厩川岸より両國橋夕陽見

27 東海道江尻田子の浦略図

28 相州江嶌

29 江戸日本橋

30 江都駿河町三井見世略圖

31 相州箱根湖水

32 甲州三坂水面

33 穏田の水車

34 東海道程ヶ谷

35 隅田川関屋里

36 五百らかん寺さざゐどう

37 身延川裏不二

38 従千住花街眺望ノ不二

39 駿州片倉茶園ノ不二

40 東海道品川御殿山ノ不二

41 甲州伊沢暁

42 本所立川

43 東海道金谷ノ不二

44 相州仲原

45 駿州大野新田

46 諸人登山