
駿州大野新田
すんしゅうおおのしんでん
作品解説
富士山全体がよく見えると有名だった場所からの画です。馬に藁を乗せ、東海道を行き交う人々が描かれています。
描かれた場所
静岡県富士市大野新田
現在もその名を残している大野新田より描かれています。江戸時代この辺りは湿地で富士山まで平野が広がり、富士山を大きく描くのに適した地として知られていたようです。
地図を見るとわかりますが、富士山までに大きな山もなく人気だったということがわかります。
なお、とくに有名な地名ではなかったようで、なぜ北斎がこの地名を選んだのかは不明です。
現在の眺め
付近からのストリートビューからも、富士山の裾野まで見えることがわかります。
関連する絵図
駿州、静岡県が描かれている作品は『駿州江尻』『東海道江尻田子の浦略図』『駿州片倉茶園ノ不二』『東海道金谷ノ不二』があります。
富嶽三十六景一覧

01 神奈川沖浪裏

02 凱風快晴

03 山下白雨

04 深川万年橋下

05 尾州不二見原

06 甲州犬目峠

07 武州千住

08 青山圓座松

09 東都駿臺

10 武州玉川

11 相州七里濵

12 武陽佃嶌

13 常州牛堀

14 甲州石班澤

15 信州諏訪湖

16 遠江山中

17 甲州三嶌越

18 駿州江尻

19 東都浅艸本願寺

20 相州梅澤左(相州梅澤庄)

21 下目黒

22 上総ノ海路

23 登戸浦

24 東海道吉田

25 礫川雪ノ且

26 御厩川岸より両國橋夕陽見

27 東海道江尻田子の浦略図

28 相州江嶌

29 江戸日本橋

30 江都駿河町三井見世略圖

31 相州箱根湖水

32 甲州三坂水面

33 穏田の水車

34 東海道程ヶ谷

35 隅田川関屋里

36 五百らかん寺さざゐどう

37 身延川裏不二

38 従千住花街眺望ノ不二

39 駿州片倉茶園ノ不二

40 東海道品川御殿山ノ不二

41 甲州伊沢暁

42 本所立川

43 東海道金谷ノ不二

44 相州仲原

45 駿州大野新田

46 諸人登山