
相州江嶌
そうしゅうえのしま
作品解説
江ノ島に続く砂の道入り口から見た江ノ島と富士山。江戸からの江ノ島詣でが盛んに行われおり、干潮の時だけ砂州に道が現れ、島に渡ることができました。
描かれた場所
神奈川県藤沢市江の島
藤沢市にある江ノ島です。現在でも有名な観光地ですが、江戸時代も江戸から弁財天への参詣客が沢山訪れていました。
藤沢市は東海道の6番目の宿場町、藤沢宿の町でもあり、賑わっていたようです。
現在の眺め
現在は砂州の上に橋がありいつでも渡ることができますが、江戸時代は干潮で砂の道が現れたときだけ歩いて江ノ島に渡れました。
木造の橋がかかったのは明治24年頃です。
関連する絵図
相模湾からの作品は『相州七里濵』『相州梅澤左(庄)』があります
相州七里濵でも江ノ島が描かれていますが、こちらは陸続きではなく、小島として描かれています。
富嶽三十六景一覧

01 神奈川沖浪裏

02 凱風快晴

03 山下白雨

04 深川万年橋下

05 尾州不二見原

06 甲州犬目峠

07 武州千住

08 青山圓座松

09 東都駿臺

10 武州玉川

11 相州七里濵

12 武陽佃嶌

13 常州牛堀

14 甲州石班澤

15 信州諏訪湖

16 遠江山中

17 甲州三嶌越

18 駿州江尻

19 東都浅艸本願寺

20 相州梅澤左(相州梅澤庄)

21 下目黒

22 上総ノ海路

23 登戸浦

24 東海道吉田

25 礫川雪ノ且

26 御厩川岸より両國橋夕陽見

27 東海道江尻田子の浦略図

28 相州江嶌

29 江戸日本橋

30 江都駿河町三井見世略圖

31 相州箱根湖水

32 甲州三坂水面

33 穏田の水車

34 東海道程ヶ谷

35 隅田川関屋里

36 五百らかん寺さざゐどう

37 身延川裏不二

38 従千住花街眺望ノ不二

39 駿州片倉茶園ノ不二

40 東海道品川御殿山ノ不二

41 甲州伊沢暁

42 本所立川

43 東海道金谷ノ不二

44 相州仲原

45 駿州大野新田

46 諸人登山